コーディングチュートリアル

「30歳未経験からエンジニアになるなんて無理なんじゃない?」「営業職から本当に転職できるの?」

もしかすると、あなたも同じような不安を抱えているかもしれませんね。

実際に私も最初は同じ気持ちでした。30歳でIT業界完全未経験から、Web系のエンジニアに転職することができた私の体験談をお話しします。同じように転職を考えている方の参考になれば幸いです。

<div class="table-of-contents">
<h3>目次</h3>
<ul>
<li><a href="#before-career-change">転職前の状況</a></li>
<li><a href="#learning-journey">学習開始から転職まで(8ヶ月間)</a></li>
<li><a href="#job-search-points">転職活動で重要だったポイント</a></li>
<li><a href="#current-situation">転職後の状況(現在)</a></li>
<li><a href="#benefits">転職してよかったこと</a></li>
<li><a href="#challenges">後悔していること・大変なこと</a></li>
<li><a href="#advice">これから転職を考える方へのアドバイス</a></li>
<li><a href="#qa-section">よくある質問(Q&A)</a></li>
</ul>
</div>

転職前の状況 {#before-career-change}

私は7年間、法人営業として働いていました。年収は480万円で、BtoB営業や新規開拓を担当していました。しかし、将来性への不安やスキルアップの限界を感じ、転職を決意したのです。

<div class="info-box">
<strong>📊 転職を決意した理由</strong>

・営業ノルマのプレッシャーによるストレス

・技術的なスキルアップの限界

・将来的なキャリアの不安

・手に職をつけたいという思い
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プログラミングに関しては、本当に完全な未経験でした。HTMLやCSSという言葉は聞いたことがある程度で、パソコンはExcelとPowerPointが使える程度。プログラミングがどんなものかも全く分からない状態からのスタートでした。

学習開始から転職まで(8ヶ月間) {#learning-journey}

Phase 1: 基礎学習(1-2ヶ月目)

最初の1〜2ヶ月は、Progateでプログラミングの基礎を学習しました。HTML/CSS、JavaScript、Rubyを1日2〜3時間かけて学んでいきました。

正直に言うと、最初の1ヶ月は本当に辛かったです。プログラミングの概念が全く理解できず、「自分には向いていないのかも」と何度も挫折しそうになりました。

でも、Progateのゲーム性のある学習システムのおかげで、少しずつプログラミングの楽しさを感じるようになったのです。小さな成功体験を積み重ねることで、「もう少し続けてみよう」という気持ちになれました。

<div class="conversation">
<div class="speaker">過去の私</div>
「最初の1ヶ月は本当にしんどかったです。『変数って何?』『関数って何?』という状態で、毎日が新しい概念との戦いでした。でも、小さなプログラムが動いた時の感動は今でも覚えています。」
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Phase 2: スクール入学(3-6ヶ月目)

独学に限界を感じた私は、DMM WEBCAMP の短期集中コースに入学しました。転職保証と実践的なカリキュラムが決め手でした。

スクールでは、Ruby on Railsでのアプリケーション開発から始まり、チーム開発の経験、そして最終的にはオリジナルアプリの制作まで学びました。

当時の1日のスケジュールは本当にハードでした。朝6時から7時30分まで朝活で前日の復習をし、9時から18時まで本業、そして19時から23時まではスクールの学習。土日は8〜10時間の集中学習という生活でした。

<div class="warning-box">
<strong>⚠️ 過酷な学習スケジュール</strong>

睡眠時間を削って学習を続けたため、体調を崩すこともありました。学習は大切ですが、健康管理も忘れずに行うことをお勧めします。
</div>

特に4ヶ月目が最も辛い時期でした。仕事と学習の両立で体力的にも精神的にも限界に達し、家族には本当に迷惑をかけてしまいました。それでも、同期の仲間たちと励まし合いながら、なんとか乗り越えることができたのです。

Phase 3: 転職活動(7-8ヶ月目)

7ヶ月目からは、いよいよ転職活動を開始しました。ポートフォリオとして、個人開発した家計簿アプリと、チーム開発で作成したECサイトを準備しました。また、学習の過程を記録した技術ブログも開設しました。

転職活動の結果は、なかなか厳しいものでした。25社に応募して書類通過は8社、一次面接を通過できたのは5社、最終面接まで進めたのは3社でした。最終的には2社から内定をいただくことができました。

<div class="info-box">
<strong>📊 転職活動の実績</strong>

・応募した企業数:25社

・書類通過:8社(32%)

・一次面接通過:5社(20%)

・最終面接:3社(12%)

・内定獲得:2社(8%)
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転職活動で重要だったポイント {#job-search-points}

転職活動を通じて、未経験者が評価されるためには4つのポイントが重要だと感じました。

1. ポートフォリオの質

ただ動くだけのアプリケーションではなく、実際に使ってもらえるレベルのものを作ることが重要でした。ユーザビリティを意識した設計や、他の開発者が見ても分かりやすいコードの書き方を心がけました。また、テストコードも実装し、実際にデプロイまで完了させることで、「実践的な開発経験がある」ことをアピールできました。

<div class="success-box">
<strong>🎯 ポートフォリオで評価されたポイント</strong>

・実際に使える機能性

・ユーザビリティへの配慮

・読みやすいコード

・テストコードの実装

・本番環境へのデプロイ
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2. 学習意欲のアピール

技術ブログで学習過程を発信し、GitHubに毎日コードをプッシュすることで、「継続的に学習している」姿勢を示しました。また、最新技術への関心を示すため、新しいフレームワークやライブラリについても積極的に情報収集し、面接でその話題を出すようにしました。

3. 前職の経験を活かす

営業経験で培ったコミュニケーション能力は、チーム開発において大きな強みになることを強調しました。また、顧客の課題を聞き出し、解決策を提案する経験は、システム開発においても非常に重要なスキルだということをアピールしました。

<div class="conversation">
<div class="speaker">面接官</div>
「営業経験があることで、技術的な課題をビジネス視点で捉えられるのは大きな強みですね。お客様のニーズを理解して、それを技術で解決する視点は、エンジニアにとって重要な能力です。」
</div>

4. 志望動機の明確化

「なぜエンジニアになりたいのか」を具体的に説明することが重要でした。私の場合は、「技術を使って人の課題を解決したい」「継続的に成長できる環境で働きたい」「社会に価値を提供し続けたい」という想いを、具体的なエピソードとともに伝えました。

転職後の状況(現在) {#current-situation}

現在の職場

現在は従業員数50名程度のWeb系企業で、自社サービスの機能開発に携わっています。年収は420万円と、前職より60万円ダウンしましたが、これは想定の範囲内でした。むしろ、学習できる環境と将来性を重視して選んだ結果です。

入社後の学習

転職がゴールではありません。むしろここからが本当のスタートだと思っています。業務時間外での技術学習は継続し、社内勉強会にも積極的に参加しています。また、外部の技術イベントにも参加して、他の会社のエンジニアと交流することで、常に新しい知識を得るように心がけています。

年収の変化見込み

1年目の現在は420万円ですが、2年目には450万円程度、3年目には500万円を目標としています。技術力の向上とともに、年収も確実に上がっていく見込みです。

<div class="info-box">
<strong>💰 年収の推移予想</strong>

・1年目(現在):420万円

・2年目(予定):450万円

・3年目(目標):500万円

・将来的には:600万円以上も可能
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転職してよかったこと {#benefits}

1. 成長実感

毎日新しいことを学べる環境にいることで、明確な成長を実感できるようになりました。営業時代は同じような業務の繰り返しでしたが、今は毎日が新しい発見の連続です。

2. 働き方の改善

リモートワークが可能で、フレックスタイム制も導入されているため、働き方の自由度が格段に向上しました。また、有給も取得しやすい環境で、ワークライフバランスが大幅に改善されました。

3. 将来への安心感

技術スキルは転職市場でも評価されやすく、将来への不安が大幅に軽減されました。営業時代は「この先どうなるんだろう」という漠然とした不安がありましたが、今は「技術を身につけ続けていれば大丈夫」という安心感があります。

<div class="success-box">
<strong>🚀 転職して得られたもの</strong>

・毎日の成長実感

・自由度の高い働き方

・将来への安心感

・技術への純粋な興味

・同僚との技術的な会話
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後悔していること・大変なこと {#challenges}

1. 一時的な年収ダウン

短期的には年収が下がったため、生活レベルの調整が必要でした。特に最初の1年間は、家計のやりくりに苦労しました。転職を考えている方は、ある程度の貯蓄を用意しておくことをお勧めします。

2. 継続的な学習の必要性

技術の変化が早く、常に学習し続ける必要があります。これは大変な面もありますが、逆に言えば常に新しいことを学べる環境にいるということでもあります。学習することが苦痛でない人には向いていると思います。

3. 家族への負担

学習期間中は家族に多大な負担をかけてしまいました。特に妻には家事や育児で大変な思いをさせてしまい、今でも申し訳ないと思っています。転職を考えている方は、家族の理解と協力が絶対に必要です。

<div class="warning-box">
<strong>⚠️ 家族への影響</strong>

転職活動は個人の問題ではありません。家族全体に影響を与えるため、事前の話し合いと理解が絶対に必要です。
</div>

これから転職を考える方へのアドバイス {#advice}

1. 明確な目標設定

転職を成功させるためには、まず明確な目標設定が重要です。「なぜエンジニアになりたいのか」「どんなエンジニアになりたいのか」「いつまでに転職したいのか」を具体的に決めましょう。この目標が学習のモチベーション維持につながります。

2. 継続的な学習習慣

毎日少しずつでも続けることが最も重要です。私は「1日最低1時間」をルールにしていました。短時間でも毎日続けることで、確実にスキルが身についていきます。

3. アウトプットの重要性

ただ学習するだけでなく、学んだことを積極的にアウトプットすることが大切です。GitHubでのコード公開、技術ブログの執筆、勉強会での発表など、様々な形でアウトプットしましょう。これらの活動が転職活動でのアピールポイントになります。

4. ネットワーク作り

エンジニアコミュニティへの参加や、メンターの存在、同じ目標を持つ仲間との交流は、学習の継続と転職の成功に大きく影響します。一人で頑張るよりも、仲間と一緒に頑張る方が続けやすいです。

5. 家族の理解とサポート

家族の理解と協力は絶対に必要です。学習期間中は家族に負担をかけることになるので、事前にしっかりと話し合い、協力を得ることが重要です。

<div class="conversation">
<div class="speaker">転職成功者</div>
「妻に『なぜエンジニアになりたいのか』『どんな将来を描いているのか』を何度も説明しました。最初は反対されましたが、真剣な想いが伝わって協力してもらえるようになりました。」
</div>

よくある質問(Q&A) {#qa-section}

Q1: 30歳で未経験転職は本当に可能ですか?

A: はい、可能です。私自身がその証明ですが、以下の条件が重要です:

  • 強い意志と明確な目標:なぜエンジニアになりたいのか
  • 継続的な学習:毎日コツコツと積み重ねる
  • 実践的なアウトプット:ポートフォリオや技術ブログ
  • 家族の理解とサポート:周囲の協力は必須

<div class="conversation">
<div class="speaker">現在の私</div>
「30歳でも遅くありません。むしろ、前職での経験を活かせる分、20代の未経験者よりも有利な面もあります。諦めずに挑戦してください。」
</div>

Q2: 学習期間中の収入はどうしましたか?

A: 私は働きながら学習を続けました:

  • 朝6時〜7時30分:朝活で前日の復習
  • 9時〜18時:本業(営業職)
  • 19時〜23時:プログラミング学習
  • 土日:8〜10時間の集中学習

<div class="warning-box">
<strong>⚠️ 体調管理に注意</strong>

この生活は相当ハードでした。無理をしすぎると体調を崩すリスクがあるので、自分の体調と相談しながら学習計画を立てることが大切です。
</div>

Q3: 転職活動はどのように進めましたか?

A: 以下のような流れで進めました:

  1. ポートフォリオ作成:個人開発アプリ、チーム開発経験
  2. 技術ブログ開設:学習過程の記録
  3. 履歴書・職務経歴書:前職の経験をアピール
  4. 転職サイト登録:複数のサイトを活用
  5. 面接対策:技術的な質問と志望動機の整理

実績:25社応募 → 8社書類通過 → 5社一次面接通過 → 3社最終面接 → 2社内定

Q4: 年収が下がることへの不安はありませんでしたか?

A: 正直、不安はありました。しかし:

  • 長期的な視点:技術を身につければ将来的に年収アップが期待できる
  • 生活の質の向上:働き方の自由度やワークライフバランスの改善
  • 成長実感:毎日新しいことを学べる環境への価値

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<strong>💰 年収の変化</strong>

・転職前(営業):480万円

・転職後1年目:420万円(-60万円)

・2年目予定:450万円

・3年目目標:500万円
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Q5: 挫折しそうになった時はどうしましたか?

A: 何度も挫折しそうになりました。その時の対策:

  • 目標を思い出す:なぜエンジニアになりたいのか
  • 小さな成功体験:簡単な課題から取り組む
  • 仲間との交流:同じ目標を持つ人との励まし合い
  • 休息を取る:無理をしすぎない
  • 家族のサポート:理解ある家族の存在

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<strong>🎯 挫折回避のコツ</strong>

完璧を求めすぎず、「今日も少しでも前進した」という小さな成功を積み重ねることが継続の秘訣です。
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まとめ

30歳未経験からのエンジニア転職は確かに大変でしたが、適切な学習方法と強い意志があれば、必ず実現できると確信しています。

成功の3つの要素

  1. 継続的な学習:毎日コツコツと積み重ねることが、結果的に大きな力になります。一日でも休んでしまうと、せっかくの学習リズムが崩れてしまうので、短時間でも毎日続けることが重要です。

  2. 実践的なアウトプット:ただ学習するだけでなく、ポートフォリオや技術ブログという形でアウトプットすることで、学んだことが定着し、転職活動でのアピールポイントにもなります。

  3. コミュニティへの参加:同じ目標を持つ仲間とのつながりは、学習の継続と転職の成功に大きく影響します。一人で頑張るよりも、仲間と一緒に頑張る方が絶対に続けやすいです。

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<strong>🚀 最後に</strong>

今振り返ると、あの8ヶ月間は人生で最も成長できた期間でした。辛い時期もありましたが、新しい挑戦をして本当に良かったと思っています。同じように転職を考えている方の参考になれば幸いです。あなたの挑戦を心から応援しています!
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参考リンク


この記事は2025年1月時点の情報を基に作成されています。転職市場の動向は変化するため、最新情報の確認をお勧めします。